歯周治療症例

治療経緯

 歯内治療専門医院より、患者様が根の治療中の歯にブラシを当てると痛いとおっしゃられるので、専門的な歯周治療で病状が改善しないかとご相談を受けました。

初診時のお口の中の写真とレントゲン写真

 歯の根の治療中の根っこが露出しており、硬い歯ぐきはなく、歯の汚れが根元につき、そこから排膿も認められました。レントゲンを撮ると歯を支えているアゴの骨が一部吸収していました。また、骨の輪郭も不鮮明でした。
 患者様は『歯ブラシや歯間ブラシをする度に痛みがあり、歯を磨くのが嫌になる。なんとか治して欲しい。』と自費治療も含めた歯周治療を希望され、治療を行うこととなりました。

治療後のお口の写真とレントゲン

 患者様とご相談しつつ、自費でしかできない歯周治療は自費治療、その他は保険治療と分けて、歯周治療を行うこととなりました。また、患者様は根の治療の専門医院に通われていることもあり、同専門医院と協力して治療を行いました。
 外科手術を伴う治療でしたが、治療後4年が経ち、3ヶ月に1回の定期検診で特に追加の治療もなく、病状の進行もなく、患者様は不快感なく歯の清掃をされています。

治療前・治療後の比較写真

 患者様は根っこの治療をしていた歯の硬い歯ぐきがなくなってしまっていたため、ブラッシング時の痛みが出現していました。しかし、硬い歯ぐきが形成され、根っこの露出もなくなり、排膿もなくなっているのが分かります。
 専門的な“硬い歯ぐきを移植する治療”と“適切な被せ物の治療”を行うことで、ブラッシング時の痛みが改善し、患者様は歯ブラシや歯間ブラシをする時の不快感がなくなったことに満足されていました。

治療の詳細

患者様の年齢・性別69歳・女性
主訴歯ブラシや歯間ブラシをすると歯ぐきが痛くてつらい
治療内容歯周外科治療(歯ぐきの移植)
被せ物(セラミック)を用いた咬み合わせ治療
費用約26万円(保険治療費は含まれない)
期間約4ヶ月
リスク・副作用治療後の定期検診はしっかり通っていただかないと、再発や病状の悪化が考えられる

 患者様は、根っこの治療をしている歯の歯ブラシや歯間ブラシをする時の痛みを訴えられ、根の治療の専門医院からのご紹介で来院されました。
 外科的な治療を伴いましたが、歯周病の専門的な視点から治療をこころみることで、今では歯ブラシや歯間ブラシをする際、痛みを気にすることがなくなり、不快感がなくなったことを喜ばれ、患者様の『痛みがないことの“幸せ”』に貢献することができました。

施術者情報

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